やりたいことVSやらねばならないこと
自己啓発関連の本を読んでいると、『やりたいことをやりましょう。やらねばならないことは、やめましょう』と書いていることに少し違和感を覚えることがあります。
『やらねばならないこと』とは何でしょうか?その時点で自分を少し追い込んでいるイメージがあります。生活の為にしなければならないような・・そんなイメージもあります。
時に厳しいフィードバックは、やりたいこと捜しに大きな効果を発揮することがあります。
ある営業マンの話です。
「あなたのやりたいことが見えてきませんよ!」
「 行動パターンがマンネリ化していますね!」
「 そのような行動は進歩がないですよ!」
と厳しいフィードバックを受けて考えこみました。マンネリ化しないように、行動予定を従来のゆとりのあるスケジュールから、もうこれ以上行動できないくらい自分に厳しい120%の行動計画を作成して実行に移していきました。
結果的にしばらく訪問していなかった先や新規先をどんどん訪問して、新規開拓が成功しました。彼は一件上手くいくと嬉しくてまた一件、とさらに訪問件数を増やし、行動が楽しくなり発想が豊かになっていったのでした。
つまり彼の場合やらねばならないことを120%に引き上げることにより、すべてやりたいことに転換できたのです。
このようなフィードバックは、少しダメージを与えるかも知れませんが、冷静に考えると自分はこのように映っているのだと自己分析ができます。
やらねばならないことをフィードバックする時は、内容を具体化したほうが、ポジティブに転換できる可能性が高いと思われます。
オセロにたとえると一つの黒をひっくり返すと全部パタパタと音を立てて、白になるようなイメージです。●○●○
彼は一件上手くいくと他の新規先へも行きたくなりました。“もう一件訪問しようかな”と。
その結果、彼は優先順位がおのずと見えてきて、モチベーションをコントロールできるようになりました。エネルギーのコントロールができるとパフォーマンスが上がります。
しかしこのようなパターンが全ての人に当てはまるとは限りません。やりたいことを発見する方法は人によって違います。
出来ないことの阻害要因を明確にしていくことも必要な場合もあるでしょう。
そしてやりたいことを一緒に見つけて達成していくのがコーチの役割です。コーチングを受けて自分のやりたいことを発見してみませんか?自分の中のオセロゲームを楽しんでみませんか?
Have to do (やらねばならないこと)の中にもたくさんの楽しみが隠れています。
Have to do からWant to do(やりたいこと)へ変えていくのも良いでしょう。
Want to doを捜すのも良し。
成功の方程式ができると、その環境を意図して作っていくことが可能になります。